「すずめの戸締り」の原作は小説です!映画「すずめの戸締り」は新海誠の小説をもとに映画化されています。
映画「すずめの戸締り」は2022年11月11日公開になりますが、その前に小説「すずめの戸締り」ネタバレをご紹介していきます。
「すずめの戸締り」とは
2022年11月11日公開映画「すずめの戸締り」の原作は映画「すずめの戸締り」の新海誠監督の小説になります。
映画の公開前に小説を読んだ人、読もうと思っている人もいるでしょう。
物語の初め、映画では主人公・鈴芽(すずめ)と草太(そうた)の出会いの時に
草太が鈴芽を呼び止めて「このあたりに”扉”はない?」と聞きます。
小説では「このあたりに”廃墟”はない?」「扉を探しているんだ」と続きます。
こんな些細なことでも映画と小説の違いを見つけるのも面白いですね。
実際、映画と小説「すずめの戸締り」のあらすじはほぼ同じと言うことです。
それでは小説「すずめの戸締り」のネタバレ・あらすじをご紹介していきます。
小説「すずめの戸締り」ネタバレ・あらすじ【閲覧注意】
主人公の鈴芽は12年前、2011年3月11日東日本大震災で被災し、母を亡くしています。「君の名は。」「天気の子」以上に重い内容となっているのが「すずめの戸締り」です。
私の名前は、鈴芽。17歳の高校生。九州の静かな町で楽しく暮らしている。
ある日、見知らぬ青年に「このあたりに、廃墟はない?」と聞かれた。
「ハイキョ?」ととまどう私。
彼、草太さんは、人がいなくなってしまった場所にある「扉」を探して旅をしているらしい。私は彼の後を追い、山の中の廃墟で古ぼけた扉を見つけた。
彼の言葉を思い出し、扉に手を伸ばしてみると――。不思議な扉にみちびかれた私・鈴芽の、全国をめぐる“戸締まりの旅”が始まる!引用元:Amazon
▼「すずめの戸締り」の主なキャラクター
- 岩戸鈴芽(いわとすずめ) …九州で叔母と二人暮らしの17歳の女子高校生。
- 宗像草太(むなかたそうた)…”扉”を閉める「閉じ師」で”扉”を探す旅をしている。
- ダイジン… ”扉”が開く場所に出没し人の言葉を話す謎の白いネコ
- すずめのイス…すずめが子供の頃に使っていた母が作った形見となったイス。ダイジンにより草太がイスに姿を変えられてしまう。1本脚の折れ3本足で動きまわる。
日本の各地に”戸締り”の旅をするという設定で大きく次のように分かれています。
- 一日目:宮崎県
- 二日目:愛媛県
- 三日目:兵庫県
- 四日目:東京
- 五日目:宮城県
- ラスト:常世
それでは詳しく見ていきましょう。
「すずめの戸締り」一日目:宮崎県日南市(すずめの地元)
すずめが住んでいる九州・宮崎。ある朝、自転車で学校に向かっているすずめが草太に「このあたりに、廃墟はない?」「扉を探しているんだ」と呼び止められたのが2人の出会いです。
廃墟に向かう草太が気になり、すずめも後を追います。
山を越えた先に広がっていたのは古い温泉郷。そして寂びれたホテルの庭でそこには1つの”扉”が立っていました。
扉を開けた景色は何度も夢で見た覚えのあるものでした。すずめはその扉にささっていた常世からやってくる災い「ミミズ」を抑える石である「要石」を抜いてしまいます。
「ミミズ」が出てくる前に”戸締り”をしなければいけない!そうしなければ地震が起こってしまうからです。
もとは要石だったダイジンは閉じ師の草太をすずめのイスに姿を変えてしまい、魂を閉じ込めてしまいます。
そしてダイジンは船に乗って愛媛へ逃げてしまいます。
「すずめの戸締り」二日目:愛媛県大洲市
イスになってしまった草太とすすめはダイジンを追いかけ、船で愛媛の港に着き、SNSでダイジンが人気になるとそれを手掛かりに探すことにします。
ここで知り合ったのが千果。宿に泊めてもらいますがここでも”扉”が開いていたのが山奥の廃墟になった学校の玄関です。
ミミズが噴き出していたところ、草太の代わりにすずめがカギをさして後ろ戸を閉じます。
その後、ダイジンが次に行ったと思われる神戸に向かいます。
「すずめの戸締り」三日目:兵庫県神戸市
ヒッチハイクで神戸を目指すすずめ。
ヒッチハイクで知り合ったルミさんのスナックでダイジンを発見し追っていくと今度は閉園した遊園地の観覧車でミミズが….。
苦戦しながらもすずめはなんとか後ろ戸を閉めることが出来ました。次にダイジンを追い新神戸駅から向かったのは東京です。
「すずめの戸締り」四日目:東京都お茶の水近辺
草太の家に向かうと地震速報が鳴ります。
ミミズが出現した場所は神田川の電車用トンネル、今度は巨大ミミズです。
ここでは草太自身が要石となり巨大地震を鎮める覚悟をします。
なぜダイジンが草太の魂をイスに閉じ込めたのか悟った草太です。
すずめも巨大地震を止めるために要石となった草太を巨大ミミズに刺し、地震を止めることが出来ました。
そしてすずめは自分が通れるたった1つの扉「子供の頃に迷い込んだ仙台の実家近くの扉」から入り草太を連れ戻すと決めました。
「すずめの戸締り」五日目:宮城県
東京から仙台に向かうすずめ。
仙台にはすずめが通れる唯一の扉があり、仙台に着いたすずめは実家で幼い頃の日記を見つけ、記憶がよみがえり、扉の場所を思い出します。
すずめは要石となった草太を助けることが出来るのか?
すずめが通れるあの扉の先にあるものはなんなのか?
「すずめの戸締り」常世(とこよ)
すずめが唯一通れる扉をくぐると現世(うつしよ)から常世(とこよ)へと落ちたすずめ。まるで夢なのか現実なのか奇妙な感覚を感じています。
「常世は見る者によってその姿を変える。」草太のお爺さんの言葉。すずめが常世で目にした世界はまさに12年前の大震災だったんです。
巨大ミミズを抑え込もうとするサダイジン、すずめを守ろうとするダイジン、そしてイスの姿で要石になった草太を救おうとイスの草太を呼び続け、ミミズから引き離そうとするすずめ….草太が息を吹き返します。
最後には要石になったサダイジンとダイジンを草太とすずめが手にミミズを封じます。
12年前、震災に遭ったすずめはいなくなった母を探して歩きまわっています。その時に偶然、後ろ戸をくぐり常世に迷い込んでしまった4歳のすずめの姿を目にします。
17歳のすずめがイスを手渡し、4歳のすずめを常世から扉の向こうに返してあげました。
そしてすずめが後ろ戸に鍵をかけます。
東京に戻って残りの戸締りをして迎えに行くと約束をし草太と別れ、のちに宮崎でまた普通の生活に戻ったすずめを草太が約束通りに迎えに来ます。
これが駆け足でご紹介した小説「すずめの戸締り」です。
まとめ
すずめの戸締りは自然災害を教訓にしたストーリーです。
大震災で母を亡くした4歳の主人公が高校生になり再びその震災のあの時”に扉を通り戻ります。
大地震を封じるためにミミズ(地震)に要石を!要石の正体は何かを、そして誰かを守ろうとする魂そのものというストーリーなんですね。
映画の公開も楽しみです。