「どうする家康」は2023年、次の大河はで「鎌倉殿の13人」が大好評だっただけに松本潤さんが演じる家康が大きく期待されています。
「どうする家康」の原作はあるのか?気になりますね。ここでは「どうする家康」に原作はあるのか?小説ならどんな内容なのか?を総まとめでご紹介します。
「どうする家康」の原作はなし!ノベライズ本が出版◎
2023年1月8日スタートの大河ドラマ「どうする家康」は原作はなく、脚本家・古沢良太さんのオリジナル脚本でノベライズ本として出版されています。
2023年1月8日(日)から放送されるNHK大河ドラマ、松本潤主演「どうする家康」の本はこちらが出版されています。
- 「どうする家康」ノベライズ本: 古沢 良太[作] ・ 木俣 冬[ノベライズ](2022年12月12日前編発売)
- 「どうする家康前編」ガイドブック:古沢 良太 監修、 NHKドラマ制作班 [編] NHK出版:大河ガイドブック(2022年12月23日発売)
「どうする家康」のノベライズ本としてNHK出版から2022年12月12日より発売されています。
他にNHK出版から「どうする家康」のガイドブックとして2022年12月22日時点で前編が出版されています。
「どうする家康」脚本から生まれた小説『ノベライズ』とは?
『ノベライズ』とは?日本語で言うと『小説化』ということです。
映画やテレビドラマなどの脚本を小説の手法で表現し直し、小説として発表したものです。
「どうする家康」は脚本が 古沢 良太さんでそれを[ノベライズ(小説化)]されたのが木俣 冬さんと言うことになります。
木俣 冬さんがこれまでノベライズ作品として発表されているのは連続テレビ小説「なつぞら」、「マルモのおきて」「コンフィデンスマンJP」などがあります。
「どうする家康」のノベライズとガイドブックでは中身そのものが違います。
「どうする家康」ガイドブックの内容
「どうする家康」のガイドブックは脚本や小説ノベライズとは別物で『どうする家康』の出演者のインタビューなど裏側にスポットを当てた内容になっているということです。
ドラマ「どうする家康」は大河初出演の家康演じる松本潤さんとその妻役を演じるのが有村架純さんでこの2人と脚本を書いた古沢 良太さんを含めた3人で「どうする家康」を深く語り合う対談から始まります。
その他の豪華出演者のインタビューや座談会の様子、それだけではなく、舞台裏の紹介など盛りだくさででドラマ「どうする家康」の放送の前に読むとよりドラマを楽しめそうです。
そしてあらすじや登場人物関係図などはドラマと同時進行で内容と照らし合わせてりすることで歴史的な背景も理解できる利点もあります。
さて、「どうする家康」の小説ノベライズの内容も気になりますね。
「どうする家康」の脚本から生まれた小説ノベライズの内容は?
古沢良太さんの脚本をもとにノベライズ・木俣 冬さんということで、期待できるのはどこか”コミカル”、そしてなにやら伏せんか?と思わせる流れ、”ふむ…”と唸らせる仕込みも読み進めれば進むほどハマっていく感覚になります。
▼「どうする家康」第1巻の目次
第1章 どうする桶狭間
第2章 兎と狼
第3章 三河平定戦
第4章 清州でどうする!
第5章 瀬名奪還作戦
第6章 続・瀬名奪還作戦
第7章 わしの家
第8章 三河一揆でどうする!
第9章 守るべきもの
第10章側室をどうする!
第11章信玄との密約
第12章氏真
ノベライズ小説「どうする家康」の第1巻(全4巻)の第1章「どうする桶狭間」をちらっと見てもすでにみんなが思ってきた徳川家康ではないセリフが目に飛び込んできてついニヤッとしてしまうのです…。
城の中にも鎧武者たちの姿があり、「殿はいずこにおわす!」と探している殿とは松平元康、まさに家康です。
殿はすでに城を背に、全力疾走しながら叫ぶのです。
「もう…いやじゃ…もういやじゃあああ!」
しかも天下の家康のその時の状況を「泣きべそをかきながら…」と表現しているのです。
この場面ですでに「我慢の人」といわれた狸親父の異名を持つ家康のイメージがどこへやらの状態です。
そして松平元康が泣きじゃくっていたさらに4年前の松平次郎三郎の時に戻りストーリーが進んでいきます。
そしてあらすじはこちらです。
小国・三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、駿河の大国・今川家のもとで人質として暮らしていた。今川義元に見込まれた元康は不自由ない生活を保障され、十分な教育を受け、やがて今川家重臣・関口氏純の娘・瀬名と恋に落ちる。今川家に染まる元康を、三河の者たちは苦々しく思っていた。そんな折、父に仕えていた旧臣たちと再会した元康は、彼らが今川家に不満を抱き、松平家再興への思いがくすぶっていることを知る。
1560年(永禄3年)、今川義元は織田領である尾張へ進撃。元康は妻子たちに別れを告げ、織田軍の攻撃を受ける大高城に、兵糧を送り込む任務に就いた。敵方の猛攻をくぐり抜け、大高城にようやくたどりつき、喜んだのもつかの間、桶狭間から衝撃の知らせが届く。大高城に押し寄せるのは、あの織田信長であった。織田軍に包囲される中、家族が待つ駿河に戻るか、故郷の三河へ進むか、それとも籠城か。元康は決断をせまられるのだった。引用:NHK
そして気になるのはタイトルの「どうする家康」です。
ハッキリ言えば、『大河らしくない』タイトルだと思った方も少なくないかもしれませんね。
このタイトルを提案したのは脚本を書いた古沢 良太さんではありませんでした。
『どうする家康』のタイトルの意味
ズバリ、タイトルの「どうする家康」を提案したのはNHK製作プロデューサーの磯智明史さんです。
脚本・古沢 良太さんが「家康」をやりたい!と言う話から磯智明史さんとのやり取りの中で磯智明史さんがこんな風に話しています。
古沢の説明の中でよく出てきたフレーズが「どうする家康」だった。毎回、いろんなピンチが降りかかり、その都度何とか切り抜けたり、時には失敗することもあるが、それでも何とかなったり。そんな物語を書きたいという古沢に対して、NHKの磯プロデューサーは「これだけユニークな視点で家康を描くのなら、『どうする家康』くらい尖ったタイトルでいいんじゃないですか」と提案したという。
引用:シネマトゥデイ
古沢 良太さん自身はそのタイトルの提案に驚いたようです。
それはもう少し「荘厳なタイトル」を考えていたためだそうです。
タイトルの「どうする家康」はまさに2023年1月8日から放送が始まると、視聴者も「どうする家康!?」と何度も心の中で問いたくなるドラマなのでしょう。
「どうする家康」古沢良太の家康像とメッセージ
「徳川家康の人生がめちゃくちゃ面白いということに尽きる」インタビューでなぜ、徳川家康をテーマにしたのか問われてそう答えている脚本家の古沢良太さんです。
古沢良太さんが思い描く徳川家康はズバリ!
ナイーブで頼りないプリンス
これまでそんな風に徳川家康を表現した人もいないかもしれませんね。
古沢良太さんは徳川家康を波乱万丈の人生で何より、幾たびのピンチピンチの連続を自身の腹のくくり方、そして機転の良さ=頭の良さ、そして周りの人の助けを受けて生き延びてきたところも主人公とふさわしい人物だという見方をしています。
これまで大河ドラマで徳川家康が登場のは多いのですが、実は単独主演になるのは1983年 「徳川家康」以来40年ぶりです。
イメージが一般的に確定しているかの様に思われる徳川家康ですが、古沢良太さんが思い描く徳川家康はこれまでのイメージにない部分にもスポットを当てていて大注目です。
そして古沢良太さんが思い描く『明るくチャーミングな新しい家康像』、そのイメージにピッタリと思ったのが「どうする家康」で主人公の徳川家康を演じる松本潤さんだということです。
「どうする家康」最終的メッセージ
「どうする家康」はただこれまでと違う家康を描こうというだけではなく現在の若者に向けたメッセージもあると言います。
「まさにこういう物語を書くことが、どう生きたらいいのか分からないような、人生に悩む若い人たちに向けての大きなメッセージになるんじゃないか…」
引用:シネマトゥデイ
あの!家康だって生きて行く中で君たちと同じように迷い、悩んでいたんだということで偉人も同じということでしょうか。
世代を超えて楽しめる「どうする家康」なのですね。
原作ではなく脚本からのノベライズ本でドラマより先に楽しんでみるのもありかもしれませんね。
まとめ
2023年1月8日(日)から始まるNHK大河ドラマ「どうする家康」には原作はなく、脚本家・古沢良太さんのオリジナル脚本でノベライズ本として出版されています。
脚本から小説化された「どうする家康」もぜひ、楽しみたいですね。