2023年の大河「どうする家康」の脚本家・古沢良太さんにスポットを当てて、これまでの作品にはどんなものがあるのかご紹介していきます。
「どうする家康」の脚本家・古沢良太さんはコメディが得意!というオススメ作品もご紹介していきます。
家康の脚本家・古沢良太の主な代表作は?
これは「どうする家康」への粋なバトンタッチだ!というのは、2022年12月18日に放送された大河ドラマ『鎌倉殿の13人』最終回(第48回)「報いの時」の冒頭シーンがそれです。
そのシーンは1564年の三河。寝転がって鎌倉幕府の公式な歴史書「吾妻鏡」を読んでいるのは脚本家・古沢良太さん「どうする家康」の家康(演:松本潤)でした。
その場面はこうです。
松本潤さん扮する家康が「いよいよ承久の乱が始まるか…どきどきしてきた。一回落ち着こう」そうすると、それでも落ち着かない様子で茶腕の中身をぶちまけてしまい、口にするセリフ「どうしよう……」と….。
もうすでにこの時から「どうする家康」!?と見ていた視聴者まで頭に浮かんできたのではないでしょうか。
そんな脚本家・古沢良太さんのオリジナル脚本の主な作品はこちらです!
年月日 | タイトル | 内容 |
2002年 | アシ!(ドラマ) | 人気漫画家の代わりに作品が掲載されることになった漫画家の卵・慎二(演:伊藤淳史)が南波(演;宮迫博之)にアシスタントを頼むが、なかなか作品完成は進まない。 |
2007年 | キサラギ(映画) | 焼身自殺したマイナーアイドルの一周忌にファンサイトを通じて集まった5人の男たちが彼女の自殺の真相に迫ろうとする。 |
2008年 | ゴンゾウ 伝説の刑事(ドラマ) | 捜査一課から3年前のあることがきかっけで備品係の警察官に格下げされた変わり者の刑事でゴンゾウとあだ名の黒木(演:内野聖陽)がある一連の殺人事件と3年前に関わった事件との関わりでストーリー展開していく。 |
2012年 | リーガル・ハイ(ドラマ) | 負け知らずの汚い手を使う敏腕弁護士と真面目で正義感の塊の様な新米弁護士のコメディタッチの作品で脚本家・古沢良太の作品が視聴者のも注目された作品。 |
2018年~ | コンフィデンスマンJP(映画・ドラマ) | 脚本家・古沢良太の代表作とも言える作品。
長澤まさみ演じるダー子、その仲間にボクちゃん(演:東出昌大)とリチャード(演:小日向文世)が展開していくどこかスカッとし、コメディ展開していく様に引きもまれる大人気作品。 |
「ゴンゾウ 伝説の刑事」は第27回向田邦子賞受賞、2008年9月度のギャラクシー賞(月間賞)受賞しています。
そしてこちらもノベライズ本が出版されていてこの作品を『刑事ドラマのふりをした人間ドラマ』と説明しています。
そして『キサラギ』は『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(監督・ 山崎貴と古沢良太さんが脚本を手掛ける)とともに第31回日本アカデミー賞 優秀脚本賞を受賞し、『リーガルハイ』は第1期・第2期ともにザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞を受賞しています。
そして大人気作品のドラマ『コンフィデンスマンJP』は第12回コンフィデンスアワード・ドラマ賞を受賞しています。
これらを見ても古沢良太さんの脚本が様々な賞を受賞し、注目されているのがわかります。
その作品にはどんな特徴があるのでしょうか。
脚本家・古沢良太は役者の新たな魅力を引き出す!
脚本家・古沢良太さんの作品の特徴はズバリ!役者の新たな魅力を引き出す、そしてコメディがそこにあります。
そのいい例が『リーガルハイ』の堺雅人さん、そして『コンフィデンスマンJP』の長澤まさみさんです。
こんな記事があります。
「ただ古沢さんは『リーガル・ハイ』の堺さんや『コンフィデンスマン』の長澤さんら、役者の新たな魅力を引き出し、主役を輝かせるのが上手な脚本家です。堺さんも長澤さんも古沢さんのテンポのいい脚本を見事に演じ切って、さらに人気を高めました。
引用:日刊ゲンダイ
脚本家・古沢良太さんのセンスと役者さん自身のこれまでにないキャラを作り上げたことで視聴者も新しい面が見れてファン層も広がったと思えます。
そしてそこにあったのは脚本家・古沢良太さんの”コメディ”です。
堺雅人さんにしても長澤まさみさんにしてもそれぞれの印象にある役どころを思い浮かべると、『リーガル・ハイ』の古美門研介、『コンフィデンスマン』のダー子がすぐ思い浮かぶ人も少なくないでしょう。
そのイメージからすると「どうする家康」もコメディ色の強い家康になるのか?と思いきや。第1回を見た感想を主人公家康を演じる松本潤さんの女房役・有村架純さんによるとこのように話しています。
古沢さんの脚本で見やすく軽やかなのですが、重厚感のある作品に仕上がっていると思います。
軽やかだけど重厚感のあるという感想からも、期待できる大河ドラマになっていると期待します。
脚本家・古沢良太はコメディが得意でオススメは「コンフィデンスマンJP」
脚本家・古沢良太の作品の中でやはり、ドラマや映画作品としても大人気の『コンフィデンスマンJP』がオススメです。
脚本家・古沢良太の作品『コンフィデンスマンJP』とは?
- 主人公は長澤まさみさん演じる天才的頭脳の持ち主だがハニートラップ(色仕掛け)は苦手な詐欺師・ダー子
- お人よしで騙されやすい詐欺師のボクちゃん(演:東出昌大)
- 変装の名人リチャード(小日向文世)
この3人が詐欺師チームとして、大金を荒稼ぎしているヤツらを逆にだまして大金をせしめるていくというストーリーです。
脚本家・古沢良太さんとしての作品の特徴が『コンフィデンスマンJP』でも感じられます。
- 構成力がありつつ、見ている者の予想のつかない展開
- 味方すら騙す、また裏切りの連続
- 登場人物同士の軽快な掛け合い
それプラス、ストーリーのテンポの良さも脚本家・古沢良太さんの作品として感じられます
この要素が「どうする家康」でも味わえると思われ、大河としての重厚感もありつつ、新しい家康のドラマとしておおきに期待できますね。
脚本家・古沢良太さんとはどんな方なのかご紹介します。
どうする家康の脚本家・古沢良太の経歴
どうする家康の脚本家・古沢良太さんはもともとは漫画家を目指していた少年でした。
漫画家として尊敬していたのはアトムや火の鳥、ブラックジャックで有名な手塚治虫先生で手塚治虫先生の言葉で「漫画だけじゃなく映画を観なさい」と言う言葉を知り、古沢良太少年も名作と言われる映画作品をよく観ていたそうです。
そうして学んでいるうちに”脚本”に興味を持つようになり、脚本家・古沢良太としての道を進むことになります。
1992年には集英社の漫画新人賞・手塚賞に応募し準入選するほどの実力もあった古沢良太さんですが、脚本家になってからもマンガを描くことで培った才能は、映像を画に描いてイメージさせているというので活かされているということです。
脚本家・古沢良太のイラスト作品
脚本家・古沢良太さん自身のツイッターに投稿されていた自身のイラストです。
脚本家・古沢良太さんのイラストの腕前はさすが!と言う感じですね。2020年あたりまでツイッターを見るとこんなイラストがたびた投稿されていますが、その後は脚本家としてますます忙しくなったためでしょうか、あまり見かけなくなっています。
脚本家・古沢良太のプロフィール
古沢良太さんが脚本家として誕生したのは2002年、第2回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞したところから始まります。
この時の脚本「アシ!」は翌年2003年にテレビ朝日にてテレビドラマ化されています。
本名 | 古沢良太(こさわりょうた) |
生年月日 | 1973年8月6日(51歳) |
出身地 | 神奈川県厚木市 |
血液型 | B型 |
学歴 | 東海大学文学部日本文学科卒 |
デビュー | 2002年- |
古沢良太さんは既婚者でお子さんも2人います。
古沢良太さんのバックグラウンドに「漫画」があるというのも意外でした。
出来れば、「どうする家康」のイラストがあったら見てみたいですね。
まとめ
「どうする家康」の脚本家は古沢良太さんで代表作には超人気ドラマの『リーガルハイ』『コンフィデンスマンJP』があります。
作品の特徴として①構成力◎予想のつかない展開②登場人物同士の軽快な掛け合い③ストーリーのテンポの良さがあります。
「どうする家康」も大いに期待したいと思います。